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グラビア印刷のどっとゲインを解説するサイトは
なぜどこにも無いのか?
さて、これだけの柔軟な作業をこなす為には、インキに充分な流動性が必要で、グラビアインキは見た目にもしゃぼしゃぼの液体です。
その為、インキが原反(フィルムや紙)につくと、水をこぼしたように広がります。このすさまじい物理的ドットゲインは、オフセットの概念の20%ぐらいのドットゲインとは比較にならないほど大きく思えてグラビアではドットゲインの概念を導入するのはとても無理に思えてきます。
そのショックのせいか?、グラビアのドットゲインを解説するサイトはどこにもない。私が探し足りないのではない、無いのだ。文献もない。
確かに、グラビア印刷は物理的ドットゲインが大きすぎる。しかし、仮にグラビアで版上の50%が、印刷後には75%になってしまったとしても結果的に75%であることには変わり無い、要は最初に決めたおもわく通りの%になったかどうかを確認する手段がドットゲインによる管理であって版式には関係ない。なので、ドットゲイン管理をグラビアに取り入れてもなんら問題はないはずである。(ただし、通常のドットゲインの説明では説明しきれない)
グラビアのドットゲイン無理無駄派は、「濃度で管理しても結局は同じである」「RGBフィルターの一つだけの濃度だけでは片手落ち」の主張で(それももっともです)しかし、ドットゲインという概念でグラフ化すると、調子がフラットかコントラストが一目瞭然でわかり易いのも確かです。
話は変わりますが、今、分光光度計の価格も安くなってきているので、ドットゲインや色を数値化することがコンシュマーレベルになってきました。
なぜかしら、グラビア印刷では版に管理用のパッチをつける習慣がありませんが、手始めに、こんなところから日々の製品管理をはじめてはいかがでしょう?5ミリ四方の50%とベタがあれば、ドットゲインはわかります。このくらいならアクセサリーエリアに付けられるはずです。
データーベース化していけば、定期的に行う印刷を毎回同じよう行うのに、必ず役にたつはずです。
管理用のパッチを付けておけば印刷不良の時、版が悪いか、印刷か、インキか、の調べが非常に楽です。言い逃れもできません。絵柄をみて「あーでもない、こーでもない」と責任をウヤムヤするいう仕事から早く脱却したいものです。
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ではこれから以下の項目について解説をしていきたいと思います。
・ドットゲインの補足知識
・印刷物の網点の濃度を計れば網%もわかる
・彫刻カーブはドットゲインの補正のためにある
・ドットゲインという概念はグラビア印刷でも使える
・グラビアの50%のドットゲインは30%〜40%あるのが普通である
・粘度16秒用の彫刻カーブと12秒の彫刻カーブは変えないとダメ
・ドットゲイン管理の肝は、印刷中に粘度を変化させないことにある
・木をみて森を見ず、icc profile偏重だと森が見えない
などのタイトルを考えてます。
また、暇をみて書きます。
「管理用のパッチをつけると、印刷の不良原因がどこまでわかるのか」という内容は「オフセット製版の常識をくつがえすグラビア印刷のカラーチャート版」のコラムで書くことにしています。
2007.3.9