コ ラ ム



・あなたは「オフセットインキと同じ発色のグラビアインキがあったらいいのに」と思ったことありませんか


・グラビアのドットゲインを解説するサイトは何故?どこにもないのか?


・グラビア用 Japan Colorの設定委員会はなぜできない ?


・オフセット製版の常識をくつがえすグラビア印刷のカラーチャート版?2-2



・FMスクリーンは本当にグラビア印刷で実用になる技術なのか?現場的素朴な疑問  


コンテンツ
はじめに
トーンリプロダクション
O/G変換
icc profile のグラビア的利用
プロ用製版スキャナー
仕事に役立つ 視覚の法則
版の精度とは何か?
グラビア版の値段 
グラビア製版エキスパート試験
今後まとめようと思う項目
更新履歴  サイト作成
DTPエキスパート認証試験
独学受験必勝法
my personal affair

DTPに役に立つリンク集



はじめに

私はオフセット印刷の色分解の経験を買われ、グラビア製版工場の設立メンバーとして18年間、軟包装用グラビア印刷の製版に携わってきました。製版工場の立ち上げ当初は、文字通り試行錯誤の連続で、スキャナーやヘリオの調整、メッキや配送の手配などいろいろ大変でしたが、得るものも大きいものがありました。
製版の仕事を引退した今、その経験をまとめておきたいという思いにかられ、JAGATのDTPエキスパート認証試験合格後、合格者のホームページ紹介を利用し、公開を前提として、このサイトを立ち上げました。
ですので、けっこう私としては真面目に取り組んでおります(笑)。
オフセット印刷との違いから見えてくるグラビアの問題点、アミグラと彫刻版の違いなどを私の経験値を生かして説明していきたいと思います。
このサイトの目的はグラビアの製版に携わっている人が「グラビアの製版ってちょっと変なのかもしれない」と気付いてくれることです。
暇にまかせて更新していきますのでときどき覗いてみてください。
                                                2006.8.06

 

1年後の 追記
自分のメモ代わりに作り始めたサイトをですが、毎日、数件アクセスがあり、励みになっています。ありがとうございます。
早いもので、このサイトをつくりはじめて1年になります。
先日こんなご質問がありました。「他社はどうやっているのでしょうか?」という質問です。
グラビア製版では、各社の責任者の知識や経験によって社内標準が決まるので不安になるのは当然です。
オフセット製版は公開された標準方式があります。グラビアもそれがあるといいのにな〜。という現場的発想で私もこのサイトをつくりはじめました。
しかし、標準化やDTPはオフセット印刷業界に興隆をもたらしたんでしょうか?・・・・なんか、私はそれで儲かったのは、別の人たちだったような気がしてなりません。
私はこんなホームページを作ってしまいましたが、このサイトが「製版や印刷で飯を食っていく」ということの邪魔にならないように気をつけたいと思っています。2007.7.03

3年後の 追記
このサイトを公開しはじめてから3年になります。
最近このサイトの更新が進んでないので、「アクセスが減っているかな?」と調べてみたんですが、それほど以前と変わりありませんでした。
たぶん、これは、私が提示した疑問が3年経った今でも疑問のままだからだと思います。グラビア製版や印刷を長年やっていると、いつかは「グラビアの網%の数字の意味はなんなんだろう?本に書いてあるような網点面積率じゃないんじゃないか?」という疑問にぶち当たります。私は25年間ぐらい、この答えを探してきました。試しに探してみて下さい。無いです。
この疑問の答えは、来るべき次の印刷合理化技術の波が来た時に、しかたなしに世に出てくるのではないでしょうか?
さて、このサイトの記述は一段落ついていますが、製版現場で役に立つ話題はまだネタが尽きてないので、今後も自分なりの表現でまとめていきたいと思います。すいませんが、長い目で見てやってください。2009.5.21

5年後の 追記
  appleがまたやってくれました。
「iphoneの測色計としての実力」という記事は、関連の本に書かれていると思いますが、カラーガイドを見ることができるiphone(ipod touch)をデザイナーが携行するようになりはじめて製版や印刷現場がまた変革を迫られています。この「時代に遅れてはいけない」という一子相伝の伝統によって、グラビア印刷もグラっときて標準化に動き始めています。apple恐るべし。ひょっとしたら「3年後の追記」の文章中の「しかたなしに世に出てくる」のも、もうすぐかもしれません。2011.1.4

10年後の 追記
DTPエキスパート認証試験」の5回目の更新試験に合格しました。
今回からCBT方式です。120問の問題の中には、さりげなく新技術を紹介している設問もあり勉強になります。レポート提出は「マーケティングと印刷物の連携」で、印刷業の受難時代を反映したテーマでした。
紙という媒体は極力使わないことが美徳として語られる時代だけに、「JAGAT」の提供するガイドラインの存在価値は大きいと感じました。2016.4.24

12年後の 追記
「DTPエキスパート認証試験」の6回目の更新試験に合格しました。
この試験は2年毎にあるんですが、毎回、新しい情報というか、流行がありますね。
今回のは「個人情報」関連の問題が目新しく?感じました、要配慮個人情報、匿名加工情報、う〜ん、こんな言葉があったんですね〜。
奇しくも、今、フェイスブックの8700万人の個人情報漏れがニュースになっています。個人情報の売買で生活費が稼げるかも?、そんな世の中になっている平成30年、西暦2018年の春です。2018.4.13

14年後の 追記
新型コロナウイルスのために緊急事態宣言が出た状態で、医療・経済・教育活動が停滞しています。こんな中で「印刷業の生き残りの対策」を問う問題が、今回の「DTPエキスパート認証試験」に出されました。印刷会社に限らず事業主の社会的責任は、そこで働いている人や家族を食わせることだと私は思っています。その根幹が揺らいでいる、そんな2020年春です。2020.4.13

16年後の 追記
2年ごとのオンライン更新試験受けました。
新しい問題として、ストックフォト、数式の組版、水なしオフセット、個人情報保護法がありました。
話変わって、2ヶ月前、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まりました。今も終わりが見えない状態です。私の生きている間に世界大戦?!などと、とんでもない想像も浮かびます。科学は進歩しても人間の本性は変わらないのかもしれませんね。 2022.4.13

18年後の 追記
DTPエキスパート更新試験受けました。今回は目新しい問題があまりなかった気がします。それは、新しい技術や手法が開発されてないということも意味していますよね。印刷のデジタル化も飽和状態ということでしょうか?
ここ2年間の社会変化というと、元日に能登の地震、イスラエルのガザ侵攻、平均株価の高値更新、大谷翔平の活躍など。2023年は印刷会社の倒産が多かったですね、デジタル化へのパラダイムシフトは印刷業の味方にも敵にもなるということでしょうね。2024/4/10