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・あなたは「オフセットインキと同じ発色のグラビアインキがあったらいいのに」と思ったことありませんか?_


・グラビアのドットゲインを解説するサイトは何故?どこにもないのか?


・グラビア用 Japan Colorの設定委員会はなぜできない ?

 

・オフセット製版の常識をくつがえすグラビア印刷のカラーチャート版?1

 

・FMスクリーンは本当にグラビア印刷で実用になる技術なのか?現場的素朴な疑問 











コンテンツ
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icc profile のグラビア的利用
プロ用製版スキャナー
仕事に役立つ 視覚の法則
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グラビア製版エキスパート試験
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更新履歴  サイト作成
DTPエキスパート認証試験
独学受験必勝法
my personal affair

DTPに役に立つリンク集

プロ用製版スキャナーについて

第1章 製版用スキャナーとデザイナー用スキャナーはどう違うか
第2章 スキャナーはグレーをどうやって判断しているか
第3章 カラーコレクションの本来の目的は色修正ではない
第4章 シャープ性と調子再現の密接な関係
第5章 期待色を基本にした色分解

              第5章(執筆途中)

 期待色を基本にした色分解

「期待色」という言葉は、私が考案した造語だと思っていたら、この間、雑誌に載っているのを発見してびっくりしてしまいました。 先を越されて「やられた!」というびっくりもありますが、「この言葉って色彩用語?そんなにアカデミックな言葉?」というびっくりさもありました。
 私にとって「期待色」という言葉には良いイメージはありません。「期待色」が結果的に実現できなかった場合「失望色」になって自尊心がズタズタですし、それに「色」と言う文字よりも、期待という非常に人間臭い曖昧な文字に重点がある言葉だからです。
色分解に限らず印刷と言う仕事の目標は、その包装物の中に入っている商品の製造メーカーの企画担当者が満足することです。
逆説的に言えば、商品を買う消費者がどう思うか?などは関係なく、印刷物を発注したメーカーの担当者の満足度が目標になります。満足度を論議する上で「期待色」という言葉は非常に便利な言葉です。
仮に「期待色」と「満足度」を同列に考えた場合、印刷でのお客さん立ち会いの場面のTPOが非常に重要になります。
もし、あなたが印刷会社の社長で、会社の運命がかかった印刷立ち会いだったら、あなたは技術や品質だけで勝負しますか?私なら昼飯は特上寿司、お土産は虎屋の羊羹を用意しときます(苦笑)。
        TPO:Time、Place、Occasion

前置きはこれぐらいにして、色分解を長年やっていると、「りんご」はこんな感じ、「みかん」はこんな感じと、入校した写真の色が変な感じでも、仕上がりは同じになってきます。自分の記憶色の方が写真の色より絶対おいしく見えるという自信が育ってくるからです。
そして、何度も「りんご」の色分解をしていくうちに、適正な「黄赤藍墨の分色パターン」が頭の中に刷り込まれまていきます。
「りんご」はこういう色になるのがもっとも美しいと感じられるか否かが色を扱う人の感性で、特にリーダーに求められる素質部分です。
卑近な例を上げると、自分で食べた事がないものの色分解はとても難しいです。酒が飲めない私は、酒のツマミになる食材の色分解が苦手でした。酒のツマミはマズそうに見えるものが多いんですよね。「ピスタチオ」あの豆を写真で見た時、口に入れるものとは思えませんでした。でも買って食べてみたら結構おいしくて今でも買って食べるようになりました。
見た目は悪いものでも、味がわかると、みんなにも食べて欲しくて、おいしく見せたくなるのが人情というものです。

以下では、写真に写っている物ごとの色分解法を紹介しようと思います。私の経験値のメモ書きの複写ですが、もうすでに私は現役を引退してから7年もたつので記憶が曖昧なところがあります。それに実際の事例や写真を載せるわけにはいきませんので、その点、大目に見てください。
 (製版の色分解の初心者むけです、真剣に読まないでください)

プロ用製版スキャナー 第1章第2章第3章第4章/第5章