コ ラ ム



・あなたは「オフセットインキと同じ発色のグラビアインキがあったらいいのに」と思ったことありませんか

 


・グラビアのドットゲインを解説するサイトは何故?どこにもないのか?

 


・グラビア用 Japan Colorの設定委員会はなぜできない ?

 


・オフセット製版の常識をくつがえすグラビア印刷のカラーチャート版?4

 


・FMスクリーンは本当にグラビア印刷で実用になる技術なのか?現場的素朴な疑問 





コンテンツ
はじめに
トーンリプロダクション
O/G変換
icc profile のグラビア的利用
プロ用製版スキャナー
仕事に役立つ 視覚の法則
版の精度とは何か?
グラビア版の値段 
グラビア製版エキスパート試験
今後まとめようと思う項目
更新履歴  サイト作成
DTPエキスパート認証試験
独学受験必勝法
my personal affair

DTPに役に立つリンク集

 

遊びでグラビア製版用試験問題作ってみました
現在、25問あります。下の番号クリックしてみて下さい。

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問い 22
新ネタ問題です。
Cellaxyと言うダイレクトレーザー彫刻機の情報が少し手に入ったので、この革新的機能についての問題です。

( ア )に言葉を入れなさい。

ヘリオの最大の欠点は網点角度が振れないこと、網グラの最大の欠点は不安定さであったが、Cellaxyは両方の欠点を克服したばかりではなく、無くなりつつある製版法の(  ア  )法という方法を可能にしている、これはセル径はハイライトからベタまですべて同じで版深だけを変えて階調をかえるグラビア製版法である。

解説
セル径と版深を別々に自由に変えられることが、今までのグラビア製版法と画期的に違う部分で、今までは一本の版の中ではセル径が大きいと版深は深く、セル径が小さければ版深は浅いというのが一般的でしたが、Cellaxyではセル径が小さいが印刷すると濃く、セル径が大きいのに薄いという版も作成可能です。
このようになんでもありでは、今までのように、版を平面的に見るだけのドットチェックだけしていたのでは調子の判断を誤ってしまいます。
昔、同じような現象があった記憶があります。それは、30年位前スキャナーで、コンタクトスクリーンを使って網点化していた時は写真の感光材料のセンシトメトリーに則っていたのですが、ダイレクトレーザースキャナーの時代になって、特性曲線などの階調の秩序がなくなってしまった時と同じような感じです。

進歩ということで、この「なんでもあり」の機械を利用して、いままでできなかったとんでもない印刷物をつくってしまうことを考えてワクワクしている人も識者の中にはいるかもしれませんが、グラビアの製版メーカ−にとっては、ますます、やっかいな検版作業が増えることになります。

セル形状は以下3種とも可能です。
 1.コンベタイプ(深度のみ変化、セル幅はすべてベタ)
 2.ダイレクトタイプ(セル幅のみ変化、深度はすべて同じ)
 3.網コンタイプ(深度、セル面積両方変化)
網点角度も自由、FMスクリーンも可能。
2008年6月にドイツのDRUPA(ドルッパ)で実機が展示されるそうなので、良いか悪いかの評価がでてくるのは、それ以降になると思います。
YAG レーザー、1本ビーム、2540LPI、網点線数50〜500L/inchまで。円周1400幅2200まで。スピードはK500の250線と比較して2倍速いですが解像度的に比較するなら10倍速いとも言えます。2540LPIはオフセットCTPと同じ細かさで、文字のギザギザ度ではライバルのアミグラと同等になります。
私が驚いたのは、クロームメッキの上からレーザーをあてた方が速いという話です、表面の仕上がりもクロームからの方がいいそうです。バリ取りの行程もあるそうです。
今年は、関連雑誌に情報がぞくぞく掲載されてくるものと思います。楽しみですね。
                     2008.1.20