コ ラ ム



・あなたは「オフセットインキと同じ発色のグラビアインキがあったらいいのに」と思ったことありませんか

 


・グラビアのドットゲインを解説するサイトは何故?どこにもないのか?

 


・グラビア用 Japan Colorの設定委員会はなぜできない ?

 


・オフセット製版の常識をくつがえすグラビア印刷のカラーチャート版?4

 


・FMスクリーンは本当にグラビア印刷で実用になる技術なのか?現場的素朴な疑問 





コンテンツ
はじめに
トーンリプロダクション
O/G変換
icc profile のグラビア的利用
プロ用製版スキャナー
仕事に役立つ 視覚の法則
版の精度とは何か?
グラビア版の値段 
グラビア製版エキスパート試験
今後まとめようと思う項目
更新履歴  サイト作成
DTPエキスパート認証試験
独学受験必勝法
my personal affair

DTPに役に立つリンク集

 

遊びでグラビア製版用試験問題作ってみました
現在、25問あります。下の番号クリックしてみて下さい。

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問い 9
 軟包装でグラビア印刷する時の、版から被印刷物(フィルム)に転移するインキの転移率はどのくらいか?

1. 約85%転移する
2. 約70%転移する
3. 約50%転移する


解説;50%は版に居残っています。
「ほんとかいな!?」とお思いでしょうが、ちゃんと文献にもでています。ヘリオで実際にやってみたことがたことがあるんですが、なんと42%しか転移してませんでした。
なんででしょうね?どうも、この原因は版の表面とインキの相性がいいか悪いかの問題が大きいようです。水と油の関係のように版とインキが反発し、インキが原紙にすーっと染み込めばインキはすべて原反側に転移するはずです(仮にそうなると、違う変な悪い現象が起こりそうですが・・・)。
まあ現実的には、表面がクロームでないメッキにすることで転移率を今より良くする方法は研究されているようです。
しかし、居残ってさぼっているインキはなにやってんでしようか?インキが転移する瞬間の映像を見てみたいものです、ドクターの刃先に顕微鏡でもつけて見ればーーー、いやこの方法はだめだな。やはり、ミクロの決死圏みたいに自分がセルの中に入らないと見れないでしょうね。インキが転移する瞬間の映像を見るのは火星にいくより難しい気がします。

参考資料1:1平方メートルあたりのセル容積
参考資料2:計算で出したインキ塗布量(線数別転移量)
参考資料3「グラビア版のセル構造と転移性」
さらに専門的に知りたい方は森本正己さんの「グラビア版のセル構造と転移性」という研究文献があります(著作権の関係でお見せできませんが、ここで公開されています
この文献は、ヘリオとアミグラのセル容積の違いなど興味深い内容で、マニア?には必見の資料だと思います。「加工技術研究会」で出版している「グラビア技術総覧」という分厚い本の中の森本氏の文献も同様の内容です。

>次の問題どうぞ


今後も、「へーッ、グラビア製版ってこうなんだ」と感心(寒心?)する
問題を考えて増やしていきます。